アナタは両足派?片足派??

こんには。

いきなりですが、アナタはフットサルやサッカーを始めたての子供に

「まずは利き足から」と教えますか?

「最初から両足練習しよう」と教えますか?

 

フットサル×サッカーがコンセプトの当ブログですので、フットサル界の話を先に書かせて頂きます。

 

フットサル界では片足しか使えない選手は『半人前』と揶揄されます。

両足使えて初めて『1人前』というのがフットサル界の常識でしょう。

 

もちろんフットサル選手も利き足の方が得意なのですが、逆足でもボールをきちんと扱えることは最低条件と言えるかもしれません。

 

なぜフットサルは両足使えないといけないのか?

 

その答えはコートの狭さにあります。

フットサルではほとんどの場面で、DFが近い状態でプレーします。

『相手の利き足の方からプレスをかける』という守備戦術も当たり前に存在します。

 

つまり右利きの選手は、右側からプレスを受ける機会が多くなります。

サッカーだと外に追い込むことが基本で、相手の利き足を考慮して守るという考えは基本と応用で言えば応用になるでしょう。

ここがフットサルとサッカーの違いの1つです。

だからこそ両足使えないと”非常に困る”状態に陥ります。

 

また時間的な余裕も少ないので、得意な足に持ち替えてパスしたり、シュートすることも難しいのも違いの1つでしょう。

 

このような理由でフットサルはサッカー以上に、両足使えることが大切なのです。

 

ここで最初の質問に戻ります。

 

 

アナタはフットサルやサッカーを始めたての子供に

「まずは利き足から」と教えますか?

「最初から両足練習しよう」と教えますか?

 

私の意見としましては最初から両方均等に練習した方が良いと思っています。

理由は3つ。

1つ目は年齢が低い方が神経系の発達しやすいからです。

スキャモンの発育発達曲線によると神経系は10歳まで90%完成します。

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例えば4,5歳の子は自分の利き手・利き足を認識していなかったりしますよね。

そのような時期から両足トレーニングすることが、将来的に両方の足を器用に使えるようになるためには最適なのではないでしょうか。

 

 

もう1つはメンタル面の理由です。

メンタルを育むには『小さな成功=クイックウィン』を積み重ねることが大切です。

つまり小さな成功体験を何度も得ることで自信がつき、さらに熱中し上達していくのです。

そういった意味からもなるべく早い段階で、両足トレーニングに取り組むべきだと私は考えています。

 

 

そして3つ目の理由は『両利き』という稀有な才能を見逃さないためです。

前述のようにトレーニングを重ねても完全な両利きには、なかなかなれません。

ですがほんの一握りの選手は、本当に両足スムーズに使える選手がいます。

『両利き』という才能を持った選手です。

前述のようにフットサルにおいて、両足を自由に扱えるメリットは計り知れないものがあります。

サッカーも戦術の進化により、スペースと時間は20年前とは比べ物にならないくらい少なくなってきています。

サッカーでも今後両利きの価値は見直されていくでしょう。

 

すでにウン十年前にクライフ氏が両利きの重要性について話されています。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

これからもよろしくお願いいたします。

スペースを創って使うのがフットサル式

youtu.be

 

まずは上記の動画を観てください。

 

フットサルの戦術『ピヴォ-アラ』が紹介されています。

「3online」「サイ」という呼び名の方がサッカー界隈の皆様には馴染みがあるのかもしれません。

ピヴォ-アラ戦術は、3online(3人が意図的に一列に並ぶ)からのサイ(真ん中の選手が抜ける)と言い換えることもできます。

 

サッカーが

「元々あるスペースをスペースをどのように有効活用していくか?」

 

というスポーツであるならば

 

フットサルは

「無いスペースを創って使っていくスポーツ」

 

と言えるのかもしれません。

 

 

近年のサッカーは守備戦術の発展が目覚ましいですね。

だからこそ『フットサル式』の攻撃の注目度はめちゃくちゃ高まっています。

 

一見素人には規則性がなくぐちゃぐちゃに動いているように見えるフットサルも、実は「いつ?」「誰が?」「どのように?」「なんのために?」動くのかがとても細かくオーガナイズされています。

 

個人戦術→2人組の戦術→3人組の戦術

 

というような形で順を追ってトレーニングしていくことで、フットサル経験の無いサッカー選手(チーム)でも十分活用できます。

 

マンチェスター・シティなどが使う『偽SB』もフットサルから着想を得たのでは無いかと推察しています(バルセロナ時代ペップは良くバルサのフットサル部門のトレーニングを観に来ていたという情報もあります)。

 

サッカー指導者の皆様は是非フットサルを観てみてください!

フットボールの最少人数は本当に1対1なのか

こんにちは。

フットボール指導者の蹴球拳闘士です。

選手、保護者、指導者の皆様に楽しんで頂けるようなブログを書いていきたいと思っています。

 

あるスペイン人指導者は言いました。

フットボールの最少人数は2対1である」

 

あるドイツ人指導者は言いました。

フットボールは1対1が11個あるスポーツである」

 

これはフットボールに対する理解、考え方、文化に関わる大きなポイントです。

 

それでは我々日本はどうでしょうか?

おそらく『1対1×11』と理解している指導者・選手がほとんでしょう。

 

それでいいのでしょうか?

 

「フィジカルで劣る日本人はコレクティブ(集団的)に戦うべきだ」

という論調があります。

 

個人か?集団か?

パスか?ドリブルか?

 

2極論で語る必要は全くありませんが、バランスの問題はあります。

 

もしアナタが

「日本人はコレクティブに戦うべきだ」

もしくは

「複数人で連動して攻める・守るフットボールが好きだ」

というのであれば

フットボールの最少人数は2対1だ』

と解釈した方が良いでしょう。

 

2対1はドリブルとパスという武器を状況に応じて使い分ける必要が出てきます。

フィジカル勝負ではなく頭脳で戦う余白もあります。

オフ・ザ・ボールの基本も学べます。

 

保持/前進/ゴールを奪う

 

それぞれの局面ごとの『2対1』をトレーニングすることが日本のフットボールを進化させてくれるのかもしれません。

 

それではまた。